「ホームページはあるのに、ランディングページも必要なのですか」という質問は、店舗の経営者の方からよく受けます。答えは、店舗の状況によって変わります。
必要な店舗もあれば、いまのホームページを少し直すだけで十分な店舗もあります。判断の物差しは一つで、「そのページを見た人に、何をしてほしいか」が一つに絞れているかどうかです。
この記事では、ホームページとランディングページ(以下LP)の役割の違いを整理します。そのうえで、LPを作るべき店舗、作らなくてよい店舗、作るなら何を載せるべきかを説明します。
ホームページは「全体像」、LPは「一つの行動」
ホームページは、店舗の全体像を伝える場所です。メニュー、料金、スタッフ、アクセス、お知らせ、ブログなど、いろいろな目的の人が訪れ、それぞれが必要なページへ進みます。検索から来る人の受け皿にもなり、店舗の信頼を支える土台です。
LPは、目的を一つに絞ったページです。「初回体験の予約を増やす」という目的なら、そのために必要な情報だけを一枚に並べ、出口も予約の一つだけにします。他のページへのリンクはあえて置きません。
店でいえば、ホームページが店舗そのもので、LPは特定の商品のために用意した玄関です。玄関に入った人は3秒で「自分のための場所か」を判断します。一枚目の画面で誰向けの何かが伝わらなければ、それ以上は読まれません。
LPを作ったほうがよい店舗
広告を出している、または出す予定がある店舗は、LPを作る価値があります。
広告で「初回半額」と伝えたとします。着地したホームページのトップにその言葉がなければ、クリックした人は探す手間を嫌って帰ります。広告の言葉と着地ページの言葉をそろえるには、広告専用のページが要ります。
次のような店舗も、LPが向いています。
- 期間限定のキャンペーンや、新しいメニューの予約を集中的に増やしたい店舗
- 来店前に他店と比較される業種で、選ばれる理由を一枚で伝えきりたい店舗
- ホームページが会社案内型で予約までの道のりが長い店舗
LPを作らなくてよい店舗
一方で、次のような店舗は、LPを作る前にホームページの手直しで済むことが多いです。
- 常連のお客様が中心で、新規のお客様を広告で集める予定がない店舗
- ホームページの予約ボタンが目立つ位置にあり、予約までの流れが短い店舗
- メニューが一つでホームページ自体がすでにLPに近い店舗
この場合は、ホームページの出口を一つに絞り、スマホで押しやすい位置にボタンを置きます。そのほうが、新しくLPを作るより早く効きます。
作るなら、「どうなれるか」の順番で載せる
LPに載せる内容は、上から順に、お客様が知りたい順番で並べます。最初の画面では、誰向けの店で、どんな悩みがどう変わるかを一言で伝えます。「何ができるか」ではなく「どうなれるか」です。
次に、選ばれる理由を3つ程度に絞って書き、初回の料金と、その中で何をするかを明記します。
お客様の声は、来店前の不安がどう変わったかが分かるものを写真つきで載せ、予約から当日までの流れを3〜4段階で示します。場所、営業時間、駐車場の有無など、来店の障害になる不安も消しておきます。
そして出口です。予約、LINE、電話のうち、進んでほしいものを一つ決めて、ページの途中と最後に置きます。
LINEと電話番号を並べる形は問題ありません。ただし、「予約と問い合わせと資料請求」のように進む先が違う出口を並べるのは避けてください。
ページの中で迷ったお客様には、「些細なご質問でも、LINEからどうぞ」と問い合わせの道を残しておきます。すると、迷いがそのまま離脱にならずに済みます。
ページの魅力は、提案の魅力で決まる
最後に、LPを作る前に考えてほしいことがあります。ページのデザインを磨いても、そこに載っている提案そのものが魅力的でなければ、予約は増えません。
初回の体験で何が分かるのか、通い続けるとどう変わるのか、なぜこの店なのか。この提案を先に固めてから、それを伝えるためにLPを作ります。
ページを作ること自体が目的にならないように、増やしたい数字と、伝えたい提案を先に決めてから判断してください。
