ランディングページ(LP)の成果は、デザインや見出しの言葉より前の段階で決まります。ページのいちばん下にあるボタンを押したら何が起きるのか。

予約画面が開くのか、LINEの友だち追加なのか、電話がかかるのか。この「ボタンの先」を最初に決めずに作られたLPは、どれだけ美しくても問い合わせを生みません。

当社がLPの相談を受けたとき、デザインの話を後回しにして出口の話から始めるのは、そのためです。

FIG 01 / 逆算の手順LPは「ボタンの先」から逆算して作る01出口を一つ決める予約・相談・LINEのどれか一つ02出口の直前に置く情報料金・担当者・流れ・お客様の声03言葉をそろえる広告・見出し・ボタン・自動返信04押した先を設計画面・返信時間・担当デザインは、この4つが決まってからPROGRESS
図1LPはデザインの前に、出口から逆算して4つを決める。

出口は一つが理想。項目を増やした瞬間に、人は減る

登録フォームの入力項目を一つ増やすと、登録率は目に見えて下がります。これはLPを何百枚も見てきた中で、例外がほとんどない法則です。

出口も同じです。「予約する」「資料を請求する」「メルマガに登録する」と並べた瞬間に、読んだ人は「どれにすればいいか」を考え始めます。考えた人の多くはそこで離れます。

出口を一つにすると、良いことが3つ起きます。

  • 読んだ人が迷わない
  • 見出しから本文まで、すべての言葉をその一つの行動に向けて書ける
  • ページの成果を「出口に進んだ人の割合」という一つの数字で判断できる

出口が3つあるページは、どの出口が悪いのかも分からず、直しようがありません。

FIG 02 / 出口の数出口が3つあるLPと、1つのLP出口が3つ並ぶ△「予約」「資料請求」「登録」で迷う△本文の言葉が3方向にぶれる△どの出口が悪いか分からない△考えた人の多くが、そこで離れる出口は1つ◎読んだ人が迷わない◎見出しから本文まで一つの行動へ◎成果を1つの数字で判断できる◎手段(LINE+電話)は複数でよいVSPROGRESS
図2行き先は一つに。手段はLINEと電話のように複数あってよい。

LINEと電話の併記はOK。行き先が同じなら、手段は複数でいい

「出口は一つ」と聞くと、電話番号を消さなければならないように思えますが、そうではありません。LINEで相談する人と電話で相談する人は、同じ「相談する」という行動を、別の手段で取っているだけです。

FIG 03 / 手段と行き先行き先は一つ、手段は複数でいいボタンの先(行き先)行き先は「相談」の一つ。手段は人に合わせて複数でいいMEANS 01 / SAME GOALLINEで相談若いお客様が選びやすい。ハードルの低さは人によって違うMEANS 02 / SAME GOAL電話で相談年配のお客様が選びやすい。LINEのすぐ横に番号を置くDIFFERENT GOAL資料請求・メルマガ登録を並べる別の場所へ人を運ぶ出口。並べた瞬間に迷いが生まれるPROGRESS
図3行き先を「相談」一つに絞れば、LINEと電話の併記は問題ない。

年配のお客様は電話を選び、若いお客様はLINEを選ぶという違いは自然にあります。どちらのハードルが低いかは人によって違います。だから、LINEのボタンのすぐ横に電話番号を置く形は問題ありません。

避けたいのは、行き先そのものが違う出口を並べることです。「今すぐ予約」と「資料請求」と「メルマガ登録」は、それぞれ別の場所へ人を運びます。手段は複数でよくても、行き先は一つに絞ってください。

出口の選び方は、検討にかかる時間で決まる

どの出口を選ぶかは、業種というより「お客様が決めるまでにかかる時間」で決まります。来店して初めて価値が分かる店舗型のサービスなら、出口は予約です。

予約のハードルが高い業種では、LINE登録を出口にして、登録後のやり取りで予約に進める形が向いています。士業や法人向けサービスのように検討に時間がかかる業種は、いきなり契約を求めず、無料相談の申し込みを出口にします。

高額な商品では資料請求を出口にすることがありますが、資料請求と相談申し込みを両方置くのは避けてください。資料請求を出口にするなら、資料を届けたあとに相談へ案内する流れを別に用意します。

FIG 04 / 出口の選び方検討にかかる時間で、出口を選ぶ業種・商品検討にかかる時間出口併記してよい手段整体・美容・教室など店舗短い(来店して分かる)予約LINE+電話予約のハードルが高い店舗やや長いLINE登録電話士業・法人向けサービス長い(比較と稟議)無料相談の申し込みメール+電話住宅・保険など高額商品長い(家族と相談)資料請求か相談、どちらか一つ電話PROGRESS
図4出口は業種というより、お客様が決めるまでの時間で決まる。

ボタンの文言と、押した先の画面まで設計する

出口を決めたら、ボタンに書く言葉を変えてください。「今すぐ登録」より「無料で相談してみる」のほうが、押す側の負担は軽くなります。

無料であること、何分で終わるか、その場で契約を求めないことを、ボタンの周りに書き添えます。ハードルを下げる一言が、成約率を1%ずつ積み上げます。

そして、押した先です。押した直後の画面に「受け付けました。〇時間以内に返信します」と表示されるか。フォームなら自動返信が届き、次に何が起きるかが書いてあるか。LINEなら登録直後にあいさつと、次の一歩が届くか。

返信までの時間が長いほど、お客様は他社へ流れます。ボタンの先を設計するとは、社内の返信の担当と時間の目安まで決めることです。

FIG 05 / 押した先ボタンを押した先のチェック6項目ボタンの言葉が「無料で相談してみる」のように軽い無料・所要時間・契約を求めないことが書いてある押した直後の画面に受付と返信目安が出る自動返信に、次に何が起きるかが書いてあるLINEなら登録直後に次の一歩が届く返信の担当者と時間の目安が社内で決まっているPROGRESS
図5押した先が空白のLPは、進んだ人をそこで失う。

最初に決めれば、あとは迷わない

出口を一つに決め、押した先を設計してからページを作ると、見出しも本文も写真も、すべてがその出口に向かって並びます。逆の順番で作ると、完成したあとに「結局どこに進んでほしいのか」が曖昧なページになります。

LPは、デザインの前にボタンの先から決めてください。