ランディングページ(LP)の成果は、デザインや見出しの言葉より前の段階で決まります。ページのいちばん下にあるボタンを押したら何が起きるのか。
予約画面が開くのか、LINEの友だち追加なのか、電話がかかるのか。この「ボタンの先」を最初に決めずに作られたLPは、どれだけ美しくても問い合わせを生みません。
当社がLPの相談を受けたとき、デザインの話を後回しにして出口の話から始めるのは、そのためです。
出口は一つが理想。項目を増やした瞬間に、人は減る
登録フォームの入力項目を一つ増やすと、登録率は目に見えて下がります。これはLPを何百枚も見てきた中で、例外がほとんどない法則です。
出口も同じです。「予約する」「資料を請求する」「メルマガに登録する」と並べた瞬間に、読んだ人は「どれにすればいいか」を考え始めます。考えた人の多くはそこで離れます。
出口を一つにすると、良いことが3つ起きます。
- 読んだ人が迷わない
- 見出しから本文まで、すべての言葉をその一つの行動に向けて書ける
- ページの成果を「出口に進んだ人の割合」という一つの数字で判断できる
出口が3つあるページは、どの出口が悪いのかも分からず、直しようがありません。
LINEと電話の併記はOK。行き先が同じなら、手段は複数でいい
「出口は一つ」と聞くと、電話番号を消さなければならないように思えますが、そうではありません。LINEで相談する人と電話で相談する人は、同じ「相談する」という行動を、別の手段で取っているだけです。
年配のお客様は電話を選び、若いお客様はLINEを選ぶという違いは自然にあります。どちらのハードルが低いかは人によって違います。だから、LINEのボタンのすぐ横に電話番号を置く形は問題ありません。
避けたいのは、行き先そのものが違う出口を並べることです。「今すぐ予約」と「資料請求」と「メルマガ登録」は、それぞれ別の場所へ人を運びます。手段は複数でよくても、行き先は一つに絞ってください。
出口の選び方は、検討にかかる時間で決まる
どの出口を選ぶかは、業種というより「お客様が決めるまでにかかる時間」で決まります。来店して初めて価値が分かる店舗型のサービスなら、出口は予約です。
予約のハードルが高い業種では、LINE登録を出口にして、登録後のやり取りで予約に進める形が向いています。士業や法人向けサービスのように検討に時間がかかる業種は、いきなり契約を求めず、無料相談の申し込みを出口にします。
高額な商品では資料請求を出口にすることがありますが、資料請求と相談申し込みを両方置くのは避けてください。資料請求を出口にするなら、資料を届けたあとに相談へ案内する流れを別に用意します。
ボタンの文言と、押した先の画面まで設計する
出口を決めたら、ボタンに書く言葉を変えてください。「今すぐ登録」より「無料で相談してみる」のほうが、押す側の負担は軽くなります。
無料であること、何分で終わるか、その場で契約を求めないことを、ボタンの周りに書き添えます。ハードルを下げる一言が、成約率を1%ずつ積み上げます。
そして、押した先です。押した直後の画面に「受け付けました。〇時間以内に返信します」と表示されるか。フォームなら自動返信が届き、次に何が起きるかが書いてあるか。LINEなら登録直後にあいさつと、次の一歩が届くか。
返信までの時間が長いほど、お客様は他社へ流れます。ボタンの先を設計するとは、社内の返信の担当と時間の目安まで決めることです。
最初に決めれば、あとは迷わない
出口を一つに決め、押した先を設計してからページを作ると、見出しも本文も写真も、すべてがその出口に向かって並びます。逆の順番で作ると、完成したあとに「結局どこに進んでほしいのか」が曖昧なページになります。
LPは、デザインの前にボタンの先から決めてください。
