店舗やサービスのサイトは、訪問の大半がスマホからです。パソコンで作って、パソコンで確認して、パソコンで「きれいにできた」と満足しているサイトがあります。

そのサイトは、お客様が実際に見ている画面と違うものを見ています。当社の考えは明確で、パソコンの表示は後回しにしてよいくらい、スマホの表示に寄せるべきです。

Googleもサイトの評価にスマホ版の内容を使う仕組みに移行していて、スマホでの見え方は検索順位にも関わります。

この記事では、スマホ表示の最適化ができているかを、自分のスマホで今すぐ確認できる10項目にまとめました。

FIG 01 / 10項目スマホ表示チェック10項目電話番号をタップで発信できる画面下に出口のボタンが常に見えるフォームがスマホで入力しやすい住所をタップで地図アプリが開く文字が拡大なしで読める(16px相当)ボタンが親指で押せる大きさと間隔開いた瞬間のポップアップが画面を覆わない横にスクロールしない画像が切れず、重すぎないメニューが開き、目的のページへ行けるPROGRESS
図1自分のスマホで、携帯回線で、お客様と同じ経路から開いて確認する。

確認の前に:お客様と同じ経路で開く

確認は、社内のパソコンではなく、自分のスマホで行ってください。できれば社内のWi-Fiを切って、携帯回線で開きます。

FIG 02 / 確認の経路お客様と同じ経路で開く4つの手順01自分のスマホで社内のパソコンではなく、お客様と同じ端末で02携帯回線で社内のWi-Fiを切る。表示速度が変わる03お客様の経路からトップからではなく、検索・地図・SNSから開く04最初の3秒を見る「自分のための場所か」を同じ条件で体験表示速度も、着地するページも、経路によって変わるPROGRESS
図2社内のパソコンではなく、お客様と同じ端末・回線・経路で開いて確かめる。

そして、トップページから開くのではなく、お客様と同じ経路をたどります。検索してから開く、地図から開く、SNSのリンクから開く、という経路です。表示速度も、着地するページも、経路によって変わるからです。

お客様は3秒で「自分のための場所か」を判断します。その3秒を、お客様と同じ条件で体験してください。

出口に直結する4項目

最初の4項目は、予約や問い合わせに直接関わるものです。

電話番号をタップしたら電話アプリが開くか。番号がただの文字として置かれていて、タップしても何も起きないサイトは意外に多いです。

画面の下に、出口のボタンが常に見えているか。読み進めている途中で「予約したい」と思ったとき、ボタンを探して上下にスクロールさせてはいけません。

フォームはスマホで入力しやすいか。入力欄が小さい、項目が多い、電話番号の欄で文字のキーボードが出る、といった細かい点で、送信の直前に離れる人が出ます。

住所をタップしたら地図アプリで道順が出るか。来店直前のお客様がいちばん使う機能です。

FIG 03 / 出口に直結出口に直結する4項目01電話のタップ発信番号がただの文字になっていないか02画面下の固定ボタン読んでいる途中で、探さずに進める03入力しやすいフォーム項目は最小限。数字の欄は数字キーボード04地図アプリへ住所をタップで道順が出るここが崩れていると、読み終えた人が最後の一歩で止まるPROGRESS
図310項目のうち、最初に直すのはこの4つ。

読み続けてもらうための3項目

次の3項目は、読み続けてもらうためのものです。

FIG 04 / 読み続ける3項目読み続けてもらうための3項目項目確かめること放置すると起きること文字の大きさ本文を拡大しなくても読めるか。目安は16ピクセル相当読みにくく、途中で帰るボタン親指で押せる大きさと間隔か隣のリンクを押し間違える。そのまま機会損失ポップアップ開いた瞬間に画面全体を覆っていないか読む前に帰る。Googleの評価も下がる出口の4項目の次に直すのが、この3項目PROGRESS
図4文字・ボタン・ポップアップの3つが、読み続けられるかを決める。

本文の文字が拡大しなくても読めるか。目安として16ピクセル相当の大きさがあると読みやすくなります。

ボタンが親指で押せる大きさと間隔か。隣のリンクと近すぎて押し間違える状態は、そのまま機会損失です。

そして、開いた瞬間に画面全体を覆うポップアップが出ていないか。閉じるボタンが小さい案内は、読む前に帰る理由になり、Googleもスマホで内容を覆う表示を好ましく評価しません。

印象を整える3項目

残りの3項目は、印象と使いやすさです。

横にスクロールしないか。はみ出す部分や画面より広い画像は、作りが古い印象を与え、信頼を下げます。

画像が切れていないか、重すぎないか。パソコン用の横長の画像をそのまま使うと、スマホでは肝心な部分が切れます。

三本線のメニューが開き、目的のページへ行けるか。開いても項目が多すぎて迷うなら、減らします。

FIG 05 / 3秒の判断開いて3秒で、何が起きているか帰られるスマホ表示△ポップアップが画面を覆い、閉じるボタンが小さい△文字が小さく、指で広げないと読めない△横にはみ出し、画像の肝心な部分が切れている△ボタンが小さく、隣のリンクを押してしまう読み続けられるスマホ表示◎最初の画面で、誰向けの何かが分かる◎本文は16px相当。ボタンは親指で押せる◎縦にスクロールするだけで読める◎出口のボタンが常に画面下にあるVSPROGRESS
図5お客様は3秒で「自分のための場所か」を判断する。

直す優先順位

10項目すべてを一度に直す必要はありません。問い合わせや予約に直結する順に手をつけます。

最優先は電話のタップ発信、固定ボタン、フォーム、地図の4つで、出口に直接関わる項目です。次に文字の大きさ、ボタンの大きさ、ポップアップの3つ。その後に、横スクロール、画像、メニューを整えます。

上流から直すのは、サイト全体の考え方と同じです。出口に近い場所の穴をふさぐと、同じ訪問数のまま問い合わせが増えます。

FIG 06 / 優先順位直す優先順位は、出口に近い順01出口の4項目電話・固定ボタン・フォーム・地図02読み続ける3項目文字・ボタン・ポップアップ03印象の3項目横スクロール・画像・メニュー出口に近い穴からふさぐと、同じ訪問数で問い合わせが増えるPROGRESS
図610項目を一度に直さなくてよい。上流から順に。

月に一度、自分のスマホで見る

スマホ表示は、一度直せば終わりではありません。記事を追加したり、お知らせを載せたりするたびに、崩れる可能性があります。

月に一度、自分のスマホで、お客様と同じ経路でサイトを開いて、この10項目を眺めてください。数分で済む確認ですが、取りこぼしを防ぐ効果は大きいものです。