腕は一流なのに、仕事が来ない。そういう職人や店主を、当社は何人も見てきました。

共通しているのは、「ホームページに載せておけば、お客様は勝手に問い合わせてくるものだ」と考えていることです。昔の電話帳と同じ感覚で作られたホームページは、名刺代わりにはなっても、集客の役には立ちません。

相談を受けてサイトを拝見すると、ほとんどの場合、構成が「会社案内型」になっています。集客を目的にするなら、構成そのものを「集客型」に変える必要があります。

全部を作り直す必要はありません。順番どおりに部分を直していけば、いまのサイトのまま集客型に近づけられます。

FIG 01 / 2つの型会社案内型と集客型の違い会社案内型△会社名と事業内容から始まる△サービスが一覧で並ぶだけ△料金は「お問い合わせください」△問い合わせはフッターだけ△更新が数年前で止まっている集客型◎誰のどんな悩みかから始まる◎悩み別・サービス別に独立したページ◎料金の目安と、その後の流れを書く◎全ページの見える位置に出口が一つ◎記事が積み上がり、検索から人が来るVSPROGRESS
図1違いは見た目ではなく、順番と出口。

会社案内型のサイトに共通する特徴

会社案内型のサイトは、会社の側から見た情報が並んでいます。

FIG 02 / 自己チェック会社案内型に共通する6つの特徴トップを開いても、何のサービスで誰向けか分からないサービス一覧だけで、解決できる悩みが書かれていない料金が「お問い合わせください」で終わっている問い合わせへのリンクがフッターにしかないお知らせの更新が数年前で止まっているスマホで見ると文字が小さい検索から来た人は「自分の悩みを解決してくれるか」だけを見ているPROGRESS
図2当てはまるほど、会社の側から見た情報が並んでいる。
  • トップページを開いても、何のサービスで誰向けなのかがすぐに分からない
  • サービス一覧が並んでいるだけで、どんな悩みを解決できるのかが書かれていない
  • 料金が「お問い合わせください」で終わっている
  • 問い合わせへのリンクがフッターにしかない
  • お知らせの更新が数年前で止まっている
  • スマホで見ると文字が小さい

どれも、サイトを作った時点では自然な判断です。ただ、検索から来たお客様は「自分の悩みを解決してくれるか」だけを見ています。会社の側の情報だけでは、その問いに答えられません。

商品力だけでは戦えない。魅力的に伝える力が、同じくらい要ります。

集客型のサイトは、お客様の順番で並んでいる

集客型のサイトは、お客様が知りたい順番で情報が並んでいます。悩みから入り、解決策を示し、選ぶ理由と料金を伝え、出口へ進む。この順番が、トップページにも、サービスごとのページにも通っています。

違いは見た目ではなく、順番と、各ページに出口があるかどうかです。デザインを一新しなくても、この順番に並べ替えるだけで問い合わせの数は変わります。

FIG 03 / 並び順集客型は、お客様が知りたい順番で並ぶ01誰のどんな悩みか検索窓に打ち込む言葉に近い一言02どう解決するか何をして、どう変わるか03選ばれる理由と料金3つの理由と、料金の目安04事例とお客様の声他の人はどうだったか05出口予約・問い合わせを一つこの順番が、トップにもサービスページにも通っているPROGRESS
図3会社の側の順番ではなく、お客様の側の順番に並べ替える。

作り替える順番

最初に直すのは出口です。予約、問い合わせ、LINE登録のうち、進んでほしいものを一つ決め、すべてのページの見える位置に置きます。

スマホでは画面の下に固定表示すると効きます。ここは費用がほとんどかからず、効果が最も早く出る場所です。

次に、トップページの最初に表示される一言を、「誰のどんな悩みに応えるか」に変えます。会社名やキャッチコピーではなく、お客様が検索窓に打ち込む言葉に近い表現にします。

三つ目は、サービス一覧をサービスごとの独立したページにすることです。それぞれに、どんな悩みの人向けか、何をするのか、料金はいくらか、その後どうなるかを書きます。

料金は目安でも構いません。書いてあるかどうかで、問い合わせの数は大きく変わります。

四つ目は、事例とお客様の声を出口の手前に置くこと。お客様は問い合わせの直前に「他の人はどうだったか」を確認します。

五つ目は、お客様が検索する言葉に答える記事を増やすことです。よく聞かれる質問を一つずつ記事にしていくと、検索からの訪問が積み上がり、その訪問がサービスページと出口へ流れます。

記事は5本では足りません。100本、200本と積み上げてはじめて、サイトは資産として働き始めます。

六つ目は、地図検索とつなぐことです。

FIG 04 / 作り替える順番作り替えは、出口から順番に01出口を全ページに02トップの一言誰のどんな悩みに応えるか03サービス別ページ悩み・内容・料金・その後04事例と声出口の手前に置く05記事と地図検索の入口を100本単位で積む1〜3を直すだけで、問い合わせの動きは変わるPROGRESS
図4一から作り直さず、効果の早い順に部分を直す。

「知られていない」ことに気づく

会社案内型のサイトには、もう一つ見落としがあります。サイトを読んでいる人は、あなたの会社がどんな相談を受けつけていて、どんな案内を出しているかを知らない、ということです。

1年間ブログを読み続けていた人から「相談も受けているんですか」と言われた経営者がいます。載せているつもりでも、伝わっていません。

すべてのページの最後に、いつでも同じ出口を置いてください。載せる場所を一か所に決めるのではなく、どのページから入っても同じ出口が見える状態にします。

全部を作り直さなくていい

作り替えというと、サイトを一から作り直す話に聞こえます。実際には出口とトップの一言とサービスページの3つを直すだけで、問い合わせの動きは変わります。費用も期間も、一からの制作よりずっと小さく済みます。

いまのサイトを「会社案内」から「集客の仕組み」に変えるつもりで、出口から順番に手を入れてみてください。

FIG 05 / 出口の見え方「載せている」と「伝わっている」は違う出口が1か所だけトップ×サービス×記事×会社概要どのページから入った人も、相談を受けていることを知らないまま帰る全ページの最後に同じ出口トップサービス記事会社概要どこから入っても、同じ一歩が見えるPROGRESS
図51年読んでいた人に「相談も受けているんですか」と言われないために。