ページが表示されるまでの数秒が、問い合わせの数を左右します。Googleが公表した調査では、スマホでページの表示に1秒かかる場合と比べて、3秒かかると訪問者が離れる確率は32%高くなります。5秒かかると90%高くなります。
内容を読む前に、表示を待ちきれずに帰ってしまう人がそれだけいるということです。せっかく検索や広告で連れてきた人を、読まれる前に失っている。表示速度は、集客の穴の中でもいちばん見えにくい穴です。
この記事では、自分のサイトの表示速度を無料で確認する方法、遅くなる主な原因、そして直す順番を説明します。
表示速度を確認する3つの方法
一つ目は、Googleが無料で提供しているPageSpeed Insightsという計測ツールです。サイトのURLを入れるだけで、スマホとパソコンそれぞれの表示速度が点数と秒数で表示されます。
特に見てほしいのは、ページの主要な部分が表示されるまでの時間を示す指標で、Googleは2.5秒以内を目安としています。
二つ目は、自分のスマホで、携帯回線で開くことです。数値だけでなく体感も確かめます。
社内のWi-Fiを切り、トップページだけでなく、検索から着地しやすいサービスページや記事ページも開いてみます。「遅い」と感じたページは、お客様も同じように感じています。
三つ目は、Search Consoleです。サイト全体のページ表示に関する指標の状態が表示されます。どのページが「改善が必要」とされているかが一覧で分かるので、直す対象を絞るのに役立ちます。
表示が遅くなる主な原因
中小企業や店舗のサイトで、表示が遅くなる原因はだいたい決まっています。最も多いのは、画像が大きすぎることです。スマホで撮った写真をそのまま載せると、1枚で数MBになります。
トップページに写真が10枚あれば、それだけで数十MBを読み込ませていることになり、携帯回線では表示に何秒もかかります。目安として、サイトに載せる写真は1枚あたり数百KB以下、横幅は表示する大きさの2倍程度までに抑えます。
次に、プラグインや機能の入れすぎ。使っていない機能や、重い装飾のためのプログラムが読み込まれています。トップの背景動画も、圧縮していないと表示を大きく遅らせます。
安価な共用サーバーで、アクセスが集中すると遅くなることもあります。SNSの埋め込み、チャット、解析タグなどの外部サービスが多いと、それぞれが読み込みを待たせます。
直す順番
効果が大きく、費用が小さい順に手をつけます。最初に、画像を圧縮し、表示する大きさに合わせて縮小し、軽い形式に変換します。多くのサイトで、これだけで体感が変わります。
次に、画面の外にある画像をあとから読み込む設定にし、最初の画面に必要な画像だけを先に表示します。
三つ目に、プラグインや埋め込みを一つずつ確認し、使っていないものを止めます。
四つ目に、一度表示したデータを再利用するキャッシュや、配信を速くする仕組みを入れます。ここまでやっても遅い場合に、サーバーの性能を上げます。
速さは、内容を読んでもらうための前提
表示速度そのものが問い合わせを増やすわけではありません。ただ、表示が遅いと、どれだけ良い内容も読まれる前に閉じられます。検索で上位に入る努力も、広告に使った費用も、表示の数秒で無駄になります。
仕組みのどこかに穴があると、そこからお客様が漏れていく。表示速度は、いちばん上流にある穴です。上流の穴をふさぐと、その下のすべての数字が同時に増えます。
計測して、原因を特定して、効果の大きい順に直す。この順番で進めれば、大がかりな作り直しをしなくても、離脱を減らせます。
